2014年10月20日月曜日

慣れるということの怖さ


NHKで味覚を認識できなかった子どもが31%いるというニュースがやっていました。
対象は小学1年生から中学3年生の349人。
味覚を認識できなかった子どもは、ジュースを毎日飲んだり、野菜を食べる機会が少なかったり、ファーストフードが好きだったりという傾向が分かったそう。

このニュースを聞いて思い出したのは、クラニオの勉強をしにバリに行っていたときの話。
ウブドの自然がたっぷりある環境で、1週間ほどヴィラに滞在し、ごはんを作ってくれる人が来ていたので、ヴィラから出ることのない生活。
そこで出てきたごはんは、野菜がたっぷりで、調味料も塩・こしょうくらい、味も薄め。そんな食事を3食していくうちに、自分の味覚が蘇ってきたのを思い出しました。
素材の味がよく分かって、ごはんが本当に美味しかった。
さらにクラス中は電化製品のコンセントを抜いていました。
本当に自然の音だけの世界。ノイズがない分、普段かき消されていた情報をキャッチすることができた環境。
自分を海に例えるならば、ゆっくりと静かに潜っていき、自分の中にある静かな世界を体感し、自分の生命力を思い出す静かで深いワークを勉強していました。

そしてクラスが終わり、帰国する日。
久しぶりに車に乗りました。
その時、車のスピードが怖くて怖くてたまりませんでした。
よくこんな乗り物に乗っていたなと。
どっぷりとクラニオの世界に浸かり、身体も自分が一番心地いいスピードを思い出していたから、そう感じたのだと思います。

慣れって怖いなと思いました。
本当は車のスピードなんてちっとも心地よくないのに、あのスピードにのっていてもなんとも感じなくなってしまっている日常の自分。
おなかも特に空いていないのに、お昼の時間になるとなぜかごはんを食べている自分。
自分の身体の「こうしたい!」は無視されるのが当たり前になっている世界。
病気になって初めて気づく。

そうなる前に自分のケアを。
身体はこたえを知っています。
身体の声を聞いてあげて下さい。








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