2014年10月19日日曜日

感じることを閉じるということ


この週末は、ボディワーカーによく会う週末でした。
そこにあった共通のテーマは「感じる」ということ。

なぜ今、ベビーマッサージが流行っているか。
本来、本能として赤ちゃんに触れるということができていたのに、それがわからなくなってしまったので、それを「やり方」として教わり、触れている、ということ。
また、最近陣痛がこないおかあさんも増えているそうです。
身体が本能を忘れてしまっている・分からなくなってしまっているのはどういうことなのでしょうか。

原因のひとつに、「感じないようにしている」もしくは「感じなくなってしまっている」人が増えたというのがあるのではないかと思います。
敏感な人は、人ごみの中にいれば他人の思考や感情が自分の中に勝手に入ってきて混乱(人酔い)してしまうし、聴覚が敏感な人はいろいろな音を鮮明にひろってしまうので、感じたくないと思って、感じる機能を無意識にOFFにしている人も多いのではないでしょうか。
ずっと感じることがOFFだと、どうやって感じるかを忘れてしまうこともあるし、感じることに恐怖を感じてONにできないこともあると思います。

私は感じるということは人間の能力のひとつだと思っています。
それに蓋をしてしまうのはもったいないくらい。
例えば皮膚には音を聞き分けたり、色を感じる機能があるという研究結果があります。
蓋をするよりむしろ、それを上手に自分でコントロールできるようになったらものすごく便利だし、おもしろいのではと思います。

感じない新人類が増えることよりも、感じることに長けた新人類が増えることに、繊細な人の問題解決の鍵があるのではないでしょうか。






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